腫瘍センター緩和ケアセンター
概念と設立理念
緩和ケアセンターは1999年5月,和歌山県立医科大学附属病院の新築?移転とともに新しい中央診療部門「集学的治療部?緩和ケア部」として発足し、2009年4月に腫瘍センター緩和ケア部門、2015年4月から腫瘍センター緩和ケアセンターとして運営しています。当センターは病期にかかわらず患者の生命予後だけではなく,生命の質(Quality of Life;QOL)の維持向上を目指しています。
診療内容
緩和ケアセンターでは悪性腫瘍などに罹患した患者とその家族に対して、様々な専門職がチームとして緩和ケアを提供しています。
緩和ケアとは「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療?処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ?オブ?ライフを改善するアプローチ」と世界保健機関で定義されています。日本においてはおもにがん患者とその家族に対応しています。
当院の緩和ケアセンターは、「緩和ケア病棟」、「緩和ケアチーム」、「緩和ケア外来?がん看護相談外来」、の3つの診療体制をとっています。
緩和ケア病棟には、がん治療を終えた患者の難治性の苦痛症状の緩和、在宅療養の準備、終末期の療養を目的に、概ね1か月未満の入院をするための緩和ケア病床(3床)と、当院緩和ケア外来を受診したうえで、かかりつけ医?訪問看護ステーションの支援のもと在宅療養を行なっている患者のための緊急緩和ケア病床(2床)があります。
緩和ケアチームは、一般病棟入院中のがん患者の症状緩和?療養先の調整などをおこなう多職種チームです。
緩和ケア外来?がん看護相談外来は、外来通院中のがん患者の症状緩和や療養生活の相談をおこなっています。なお、当院以外の医療機関に通院中の方でも受診いただくことができます。
緩和ケア外来 | 病院中央棟1階 TEL 073-447-2300 内線2170 |
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緩和ケア電話相談 (緩和ケアセンター) |
073-447-2300 内線2539 |
電話相談日 | 月~金曜日 9:00~15:00 |
緩和ケアチームの診療は当院入院中の方に限ります。主治医/担当看護師にご相談ください。原則的に毎日対応させていただきます。
専門分野
すべての悪性腫瘍による苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上をはかります。診断の初期から終末期まで切れ目のない身体的/心理社会的サポートを多職種で提供します。
主な対応内容は、
- がん疼痛
- 精神/心理的症状(不眠、不安、抑うつ、せん妄など)
- その他の身体症状(呼吸困難、吐き気/嘔吐、便秘、胸腹水、浮腫、全身倦怠など)
- 療養先の相談
- 在宅支援
などです。
関連リンク
スタッフ紹介(2023年4月現在)
氏名 | 専門分野 |
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月山 淑(つきやま よし) | 日本ペインクリニック学会専門医 |
栗山 俊之(くりやま としゆき) | 日本麻酔科学会指導医 日本ペインクリニック学会専門医 日本緩和医療学会専門医 |
喜多 彬(きた あきら) | 精神保健指定医 日本精神神経学会専門医 |
奥田 有香(おくだ ゆうか) | 日本内科学会認定内科医 |
森澤 祐己子(もりさわ ゆうみこ) | ジェネラルマネージャー |
石徹白 しのぶ(いしどしろ しのぶ) | がん性疼痛看護認定看護師 |
新垣 友佳子(あらかき ゆかこ) | 乳がん看護認定看護師 |
岡 美郷(おか みさと) | 薬剤師 |
杉山 晶子(すぎやま あきこ) | 公認心理師(短時間雇用職員) |
小浦 望美(こうら のぞみ) | 社会福祉士 |